まだまだ残暑が厳しい9月末のことだ。入居者さんから突然の連絡が入った。
「エアコンが壊れました」
実はこの物件、私が初めて購入した記念すべき「1号物件(戸建て)」だ。
そして所有物件の中で唯一、管理会社にお任せしている物件でもある。
本来なら、管理会社へ直接連絡がいくはずのところ。
なのに、なぜか入居者さんは大家の私に直接連絡をくださった。
(管理会社、一体どうなっているんだろう……?)
少しモヤモヤしつつも、まずはスピード第一。
すぐに管理会社へ連絡を入れ、「対応をお願いします」と手配を頼んだ。
どうやら入居者さんご自身も困って、知り合いの業者さんに相談していたようだ。
だが型式も古く、修理ではなく交換を勧められたという。
後日、管理会社から見積もりが届いた。
内容を見ると、その入居者さんが自ら探してきた業者さんの見積もりだった。
「この価格なら、入居者さんの知り合いの業者に頼んでも良いと思います」
管理会社からそう判断されたのだ。
三菱製の100V・3.6kW。
本体、標準取付工賃、既存機の処分代まで全部コミコミ。
金額は、13万円弱。
なるほど。
それはそれで良い。
でも、ふと思った。
(……これなら管理会社を通さず、私自身で直接手配できるよなー)
そんな本音がチラリと顔を出す。
第二種電気工事士の資格もある。自分でも交換作業自体はできる。
だが、時期は9月末。
「安さ」や「DIY」よりも、今回は何より「スピード優先」だ。
入居者さんに一刻も早く涼しい環境を取り戻してあげたい。
だから、業者さんにお任せして即手配することにした。
ちなみに機種は、あえて旧基準のモデルを採用した。
2025年などの旧基準モデルのほうが、性能も十分で費用をしっかり抑えられるからだ。
この1号物件には、今の入居者さんが5年以上も住み続けてくださっている。
築古戸建てだから、これから先も色々とお金はかかるだろう。
だけど、ずっと大切に使ってくださっている入居者さんだ。
「ここは少し奮発して、新品に素早く交換しよう」
そう納得のいく判断ができた。

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