玄関の鍵交換、まさかのリサイクル大作戦

5号物件

ついにやったぞ――5号物件の玄関の鍵を交換してきた。
リフォーム中はありがたくも前オーナーの鍵をそのまま使用。現場は業者さん、パイセン、謎の前オーナー(近いのでちょくちょく見に来る!)、そして大家の私まで入り乱れるオープン会場。そんな環境で入居者さんに渡すわけにはいかない。やっぱり最後は「新しい鍵どうぞ!」とスマートに決めたいのだ。

私は1号物件からずっと同じ会社のディンプルキーを選んでいる。見た目もカッコいいし、防犯性能もそれなりに高い。それになんといってもコスパ最高。つまり“うちの物件ブランド統一戦略”の一環である。

しかし今回はちょっと裏技を発動した。そう、再利用。

なぜそんなことに?

話は3号物件にさかのぼる。ある日、入居者さんから「鍵が回らない!」と緊急連絡が入った。ドアはガッチリ閉ざされ、入居者さんは勝手口から出入りする羽目に。小さなサバイバル生活の幕開けだ。
だが当時の私は――はい、現地にかけつけられない勤め人大家。平日昼間、仕事を抜け出すことなんて到底ムリ。そこで慌ててネット検索し、近所の鍵屋さんにSOSを出した。

鍵屋さんはすぐに現地へ駆けつけてくれたものの、「今すぐ新品交換」とはいかないのが現実。メーカー取り寄せが必要で、交換はなんと1週間後。プロでも即日とはいかないのが、この“鍵ワールド”の不思議だ。
ひとまず応急処置をしてもらい、1週間後に新品シリンダーへ交換。その際、外した旧シリンダーを返却された。

点検してみると、これがまた普通にスムーズに回る。おそらく、ちょっとした位置ズレが原因で一時的に動かなくなっただけだろう。

そこで私はひらめいた。
「これ、今後の物件に流用できるんじゃね?」

新品にこだわればコストは数千円から一万円超え。だが返却鍵を使えば――タダ!
大家業、積み重ねればこういう小ワザが効いてくる。

さっそくドライバー片手に取り付け開始。
あーでもない、こーでもないと格闘しながらも無事に完了。カチャッと回した瞬間、スムーズに施錠解錠できた。思わず小さくガッツポーズ。

ただひとつの後悔は、アフター写真を撮り忘れたこと。DIYブログ的には痛恨のミスである。まあ、読者の皆さんの心の中で「新品同様に輝く鍵」を想像していただければ幸いだ。

鍵を再利用するというのは、ある意味で私の大家人生を象徴しているかもしれない。古いものに手を入れ、工夫して再び活かす。そうして物件は少しずつ「自分らしい賃貸経営スタイル」に染まっていく。

今日もまた、ひとつの小さな工夫が「物件を育てる一歩」になった。そんな気がして、少しうれしかったのである。

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