新品ってピカピカで完璧に動くのが当たり前――そう思っていた私が甘かった。
今回の主役はPanasonicのWT5001。
超シンプルなオンオフスイッチ。調光もタイマーもナシ、ただ「点ける!消す!」を極めた硬派なやつ。新品を買ったときの私の期待値は、もう「頼むぞ完璧動作!」って感じだった。
ところが開封して設置してみると――
押すと凹む、でも戻らない。
えっ?新品なのにもうスネてるの?まさかの初期不良である。
(写真左が初期不良、右が正常)


最初は「これは返品案件か?」と頭をよぎった。
けれど勤め人仕事の休憩時間にふと魔が差してしまった。
「ちょっと分解してみっか」
完全に好奇心である。戻らなくてもいいやぐらいの気持ち。
もちろん写真を撮る余裕なんてない。勤め人のデスクの片隅で、こそこそカチャカチャ分解。
工具は精密ドライバーのマイナス一本。
ネジなんてない。ツメをちょいっと外すだけでカパッと分解できてしまう。まるでプラモデル。
中をのぞくと、どうやら部品が微妙に引っかかっていたらしい。
正直「よく分からんけど、噛んでるっぽいな」程度の感覚。だがDIY魂にスイッチオン。軽く位置を直して、再びツメをパチンと戻す。
すると……
カチッ!カチッ!
新品らしい軽快な動作に大復活。まるで「いや、最初からこの調子でしたけど?」とシラを切るスイッチ。
「もし直らなかったら返品すればいいや」くらいの気楽なノリだったのに、結果はゼロ円修理&わずか数分で完了。しかも「自分で直したぞ」という妙な満足感までおまけつき。もう返品なんて考えもしない。
教訓:
新品だからといって信用しすぎちゃいけない。時にはスネた子が混ざっている。
でもDIYのノリでちょっといじれば、「あれ?意外と優秀じゃん」と豹変することもある。
――人もスイッチも、案外そんなもんだ。
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