三度目の正直!畳よ、さらば。ジモティー1ヶ月の激闘に幕

7号物件

やった。やってやった。

畳が、旅立った。

感謝しかない。本当に、心の底から、ありがとう。思わず手を合わせたくなるような、そんな清々しい気持ちだ。

7号物件のリフォームを進める中で、ずっと頭を悩ませていた問題があった。それが「畳をどうするか」だ。

和室を洋室に変えるべく、畳を剥がした。出てきたのは9.5帖分の畳。重い。でかい。においもそれなりにある。そして捨てるとなれば、当然お金がかかる。業者に頼めば「畳の処分ですか?では2万円で」とあっさり請求書が飛んでくる世界だ。

「待てよ! 欲しい人がいるかもしれない」

そう思い立って投稿したのがジモティーだ。タイトルは「畳、無料でお譲りします」。写真を撮って、サイズを書いて、状態を書いて。よし、これで誰かが引き取ってくれたらラッキーだ。

1回目の問い合わせ。「ぜひ欲しいです!」と意気揚々なメッセージ。日程調整をして、当日の朝になって「サイズが合わないのでやめます」——いや、もっと前に確認すればわかるだろ!というツッコミも虚しいだけ。

ジモティーあるある、第一章。

気を取り直して待っていると、2回目の問い合わせが来た。「取りに伺います」と再び希望の光が差し込む。またも丁寧に日程調整。そして——消えた。今度は返信すらなかった。

ジモティーあるある、第二章。

「これはもう廃棄か……」と心が折れかけた。いや、正直に言うとだいぶ折れた。業者に頼めばいくらかかるんだろうと頭で計算し始め、「まあこれが筋(スジ)だよな」と自分を慰める言葉まで用意し始めていた。畳に負けた男の図である。

しかし——私はめげなかった。掲載を続けた。1ヶ月間、ジモティーに畳を貼り続けた男の執念を、なめてもらっては困る。リフォームがどんどん進む横で、畳だけが取り残されてゆく。その光景は少々シュールだったが、それでも私は消さなかった。

そして3回目の問い合わせが来た。

正直、最初は「またか……」と半信半疑だった。もう心は完全にヤサグレ大家モードに突入していた。それでも丁寧に返信し、日程を決め、前日にも確認を入れた。そして当日——来てくれた。軽トラに乗って、ちゃんと来てくれた!

9.5帖分の畳が、静かに、しかし確実に、7号物件から旅立っていった。その後ろ姿を見送りながら、私は心の中で深々と頭を下げた。

廃棄費用ゼロ。労力は1ヶ月分の粘り。このコスパ、悪くない。むしろ最高だ。

大家の仕事とは、こういう地味な戦いの積み重ねだ。融資交渉や指値だけが大家の醍醐味じゃない。畳一枚をどう処分するか——そこにも、ちゃんと知恵と粘りが問われている。センチメートル単位のコスト意識が、長い目で見れば大きな差になる。それがセルフリフォーム派のサラリーマン大家というものだ。

三度目の正直、恐るべし。そして、ジモティーよ、ありがとう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました