転進もまた、立派な不動産活動

不動産投資

内見してきた。

そして結論から言うと、
結果は転進。

……うん、早い。
でもこれは、現場に立った瞬間に体が理解するタイプのやつだった。

価格を見た段階で、
「まあ、そうだろうな」とは思っていた。
安い。たしかに安い。
でも不動産の世界で、“理由のない安さ”なんて存在しない。

築50年超。
駐車場なし。
私道の旗竿地。
地図で見ると悪くないのに、実際に行くと
「お前、そんなところに住んでたのか……」
と声をかけたくなる立地。

再建築は……たぶん、できそう。
でも「たぶん」が付く時点で、すでに黄色信号だ。

中を見れば見るほど、脳内で電卓が悲鳴を上げる。
リフォーム費用。
工期。
完成までに削られる気力。

これはもう、
物件というより修行。

とはいえ、内見まで来た以上、礼儀として指値は入れる。
現実的な金額を、そっと伝える。

返ってきた言葉は、想定通りだった。

「それは、厳しいです」

……ですよねー!

むしろ「いけますよ!」と言われていたら、
逆に警戒していたかもしれない。

というわけで、転進。

無理に突っ込まない。
深追いしない。
これも立派な大家スキルだと、自分に言い聞かせる。

また新たな物件は、きっと現れる。
不動産は逃げない。
……いや、良い物件ほど足は速いけど。

次、行こう。

帰宅後、まずやったのは神棚の掃除。
年末なので、新年を迎えるための神棚の掃除だ。
物件は選べても、運気は日頃の行い次第だと信じている。

午後からは5号物件へ。

錆びが目立っていた郵便受けの表面を塗装。
地味だが、確実に前進している感覚がある。

続いて廃材処理。
使い終わった木材を、ひたすらカットする。

長さ50センチ以下であれば、
燃えるゴミの日に回収してもらえる。
これは大家界隈では、わりと重要な知識だ。

丸ノコを片手に、
「これは資産形成……これは資産形成……」
と心の中で唱えながら切り刻む。

気づけば夕方。
派手な成果はない。
でも、ちゃんと一日やり切った。

内見して、転進して、掃除して、塗って、切った。
そんなこんなで、今日の不動産活動は終了。

こういう日を積み重ねて、
また次のチャンスを待つ。

次、行こう。

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