先週、とある築古戸建に買付を入れた。場所は閑静な住宅街。駅や学校からもまずまずの距離で、買い物も便利。実は私の中では「かなり攻めた価格」での買付だった。というのも、住宅街の好立地ゆえに将来の出口も悩まない物件だった。
しかし、投資は投資。採算あってのものだ。
満額で買ってしまったら利回りはスカスカ、キャッシュフローはカッサカサ。
そこで私は、満額から約25%ダウンした価格で買付を入れた。もちろん、売主様に喜んでいただけるよう、以下の条件も添えた。
- 瑕疵担保責任(契約不適合責任)は免除
- 残置物、そのままでOK!
- 測量は不要
これらは売主様にも好感触をいただき、めでたく買付一番手の座をゲット。
ただし、その時点で内見予約がいくつか入っているとのこと。
「これは……良くない流れかも」と思いながら、仲介さんからの連絡を待つ日々。
そして運命の(買付条件の期限である)日曜日を目前に控えた金曜の昼下がり——
スマホに鳴り響く仲介さんからの着信。
「すみません、他のお客様に決まりました」
満額実需買付!
チーン。
まさに玉砕。私の買付は見事に散った。
ここからは私の勝手な妄想分析だ。
今回の仲介会社さん、実はリフォーム事業もやっている業者さんだった。
現地を内見した私の目から見ても、「これはけっこうリフォーム必要だな」と感じる物件。
つまり、実需の買主が決まれば、
- 売買で両手仲介手数料ゲット!
- さらにリフォーム工事も受注!
というダブルインカム体制が完成する。
そりゃあ、投資家の利回り計算で出した渋めの価格よりも、実需の満額回答を選ぶはずだ。これが資本主義の現実…。
仲介兼リフォーム会社は「売買手数料+リフォーム工事費」で確実に利益を取りに来ているわけだ。
これは、そもそも勝負になるわけがなかったのかもしれない。
今回の敗因をまとめると、
- 仲介会社がリフォーム事業やってると実需に有利かも
- 売主様ファーストでも、満額には敵わない
とはいえ、これも経験。
勝てるステージで戦い続けるのみ。
転進。
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