サビよさらば!ズボラ大家のペンキ奮闘記

6号物件

ベランダの塗装をがんばった。
──たった一文で片付けるには、あまりにも簡単すぎる。けっこう大変だった。

見た目はそこそこ。遠目で見ると「まあまあキレイじゃん」と思えるが、近づくと現実は非情。
鉄骨の手すりには、赤茶けたサビがあちこち顔を出している。

まずはケレン作業。
サビを落とす地味な工程だが、これをサボると数年後に泣きを見る。
サビ落としブラシでゴシゴシ、ヘラでガリガリ。粉まみれになりながら「これ、筋トレかな?」と思うほど。
近所の人に見られたら、たぶん“ベランダの人”とあだ名がつくレベルだ。

で、本来ならここで「サビ止め」を塗るのがセオリー。
でも今回は──ズボラ魂が勝った。
「サビの上から塗れる」という夢のような塗料を使ってみたのだ。
アサヒペンさん、ありがとう。あなたはズボラ大家の味方です。

刷毛でサビの上から塗っていくと、本当にサビが見えなくなる。
この瞬間、けっこう快感だ。
塗料が乾くにつれて、ベランダがキリッと引き締まっていく。
「おお…なんか俺、職人ぽい!」と錯覚するほど。

完成後、しばらくベランダを眺めながらニヤニヤ。
通りがかりの人が「この人、ベランダ好きすぎない?」と思うレベルだ。
だがいいのだ。大家にとって“仕上がった現場を見つめる時間”は、至福のとき。

塗装って、正直あまり得意じゃない。
刷毛使いは下手だし、手すりの裏側は塗りづらいし、風でホコリは舞う。しかも手も服も汚れる。
それでも、少しずつ上達している気がする。
経験値って、本当に裏切らない。

次はどこを塗ろうか。
外階段か、それとも玄関ドアか。
気づけばもう、塗装を避けて通れない体になっていた。
──そう、DIY沼は今日も深い。

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