ついにエアコンを設置した。
しかも、自分で。
いや、1ヶ月前の自分に言いたい。「お前、そんなことするタイプじゃないだろ」と。
最初はちゃんと業者さんに頼んだのだ。ミツモアで見積もりを取り、「13,000円ね、いいじゃん!」とポチ。
ところが、写真確認のあとにひと言。「2階なので高所作業費がかかりますね。合計3万1千円です」。
はい、即キャンセル。
だって、ベランダから手を伸ばせば届く距離なのだ。
「これ、自分でやれるんじゃ…?」という悪魔の囁きが聞こえた瞬間、DIY魂が目を覚ました。
浮いた2万円を軍資金に、工具沼へダイブ。
トルクレンチ、真空ポンプ、マニホールドゲージ──気づけばカゴの中はプロ仕様。
「どうせやるなら完璧に!」と気合いが入り、チャッピー(=ChatGPT)とパイセンに質問攻め。
深夜のチャット欄は「冷媒管 曲げ方 コツ」「エアコン 真空ポンプ ガス種類」で埋まった。
そして週末。
届いた部材を並べ、いざ取付開始。
取付枠を水平に固定し、VVFケーブルを接続、ドレンホースを通す。
最大の山場、冷媒配管をトルクレンチで締める瞬間――「カチッ」。
この音、最高。トルクレンチが「OK出ました」と言ってくれた気がする。
さあ、真空引きだ。頼りのTASCOポンプを登場させ、マニホールドゲージを接続……あれ?入らない。
「おかしいな」と思ってチャッピーに質問したら、冷静な回答が。
「“R32対応”とはガス種だけで、端子が合うとは限りません。
マニホールドゲージの多くは R410A/R32 兼用として設計されていますが、
標準ホースが 1/4インチ(R22規格)のままの場合が多いんです。」
……昨日までは「それでOK」って言ってたじゃないか!!
誰も責められないが、思わずツッコミが出た。
しかし運も味方した。近くのホームセンターで接続端子を発見!
それをゲットして、無事に真空引きを完了。




そして運命の瞬間――
スイッチON!
「ウィィィン……」という音とともに、冷風が流れ出す。
うわっ、出た、冷たい! 本当に冷たい!
達成感100点。エアコンって、こうやって動くんだなと感動すら覚えた。
文章にするとスムーズだが、実際はめちゃくちゃ時間がかかった。
マニュアルを見ながら一つひとつ確認し、汗だくで配管と格闘。
だが、やり切ったあとのあの一陣の冷風は、まるで「お疲れ」と言ってくれているようだった。
もう一度やるのは正直キツい。
でも、せっかく道具を揃えたし……次の物件も、いくか。
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