ごみ捨てしかできなかった朝と、久々の5号物件

5号物件

今日はごみ捨ての日。
朝から5号物件に寄った。

久しぶりの5号。
最近はずっと6号物件ばかり手がけていた。
──とはいえ、6号は手のかからない優等生。
壁紙貼って、洗面台入れ替えて、塗装して、はい完成。
「できる子」ってやつだ。

一方、5号は真逆だ。
壁、床、外構、トイレ、そして電気配線──。
触る場所、すべてが課題。
まるで手のかかる長男である。
だからこそ愛着もあるのだが、作業のたびに“人手不足、時間不足”を痛感する。

最近はありがたいことに、パイセンが作業してくれていた。
彼が黙々と進めてくれたおかげで、現場は大きく前進。
私はその間、6号を仕上げることに集中できた。
──つまり、先に6号が完成し、5号が少し置き去りになっていたわけだ。

そんな5号に久々に行った今朝。
玄関を開けると、ヒンヤリとした空気が流れ込む。
「お、ようやく戻ってきたな」と言われた気がした。
現場って、ほんと不思議だ。空気に温度以外の“感情”がある。

本当は、30分早く来て作業したかった。
軽く掃除でも、ドア周りのチェックでもいい。
でも現実は、ごみ捨てだけで終了。
ゴミ袋を持って歩くだけで、「まあ、今日はこれでいいか」と自分を納得させる。

原因は明白。最近、よく眠れる。
夜ぐっすり眠れるのはいいが、その代償は「朝の30分」である。
布団のぬくもりに負け、「あと5分」が「もう30分」になる。
そして現場では、「あれ?もう出勤時間じゃん」となる。

本業に向かう車内で思う。
「6号はスッと終わったのに、5号はまだまだ手がかかるな」と。
でも、手のかかる子ほど可愛いというのは、物件にも当てはまるのかもしれない。

次こそは、30分早く。
ごみだけじゃなく、5号の“未来”を少しでも動かせる朝にしたい。
──そう思いつつ、明日もまた眠気と戦う朝が来る。

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