今日は三男が塾へ行く日だ。
つまり私は、夕飯までに帰宅する義務を免除された“自由の身”!
世の中の父ちゃん大家にとって、これは臨時ボーナスみたいなものだ。
で、何をするか?
飲みに行く?
映画を見る?
いやいや、そんな贅沢は似合わない。
私が選んだのは――カインズホーム。
カインズは大家の遊園地
世の人がディズニーランドで夢を見るなら、大家はカインズで現実を積み上げる。
売り場を歩くだけで、あれも欲しい、これも使えそう、と頭の中に未来のリフォームプランが次々浮かんでくる。
今日の戦利品リストはこんな感じ。
- ベニヤ板 ×5
- OSB合板 ×2
- 角材 ×6
完全に「DIY好き」ではなく「現場の親方」クラスの買い物である。
これ、普通車の後部座席に積めるはずもない。
軽トラ、参上!
そこで登場するのが、カインズ名物・軽トラ貸出サービス。
無料で借りられるこの一台は、私にとってのドリームカー。
駐車場でベニヤをバンバン積み込み、合板をドンと載せ、角材をズラッと並べる姿は、もはや深夜の引っ越し業者。
周りの視線を背中に浴びつつ、いざ発進!
走る、私の工務店カー
助手席には誰もいないけれど、心には資材と夢がぎっしり。
ただしスピードは控えめに。なにせ後ろは“板の山”。
下手に急ブレーキを踏めば、飛んでくるのは必殺・板チョップ。
それでも軽トラは爽快。
普段のファミリーカーでは味わえない「ガタガタ感」が妙に心地よい。
一瞬、「俺って今、工務店の親方だよな」と錯覚する。
タイムリミットは20時
しかし自由には制限がある。
レンタル軽トラの返却は閉店20時まで。
時計を見ると19時。
「これは急がねば!」と心のBGMが、ドタバタコメディの早送り音楽に切り替わる。
物件に着くや否や、ベニヤを玄関に投げ込むように降ろし、すぐさまカインズへUターン。
落ち着く間もなく走り出す、軽トラと私。

本日の学び
自由時間を得た父ちゃん大家の行き先は、
飲み屋でもなく、映画館でもなく、カインズホーム。
そして、明日の朝に行く物件の玄関は――
運び込まれた板材で埋まっている。
でも私は満足げ。
だってね――
板材は未来の家賃に化けるのだから!
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