今日は午後からの作業。
朝は「今日は余裕あるかも?」なんて一瞬だけ思ったが、大家業にそんな日は存在しない。
まずは5号物件へ。
2階物置ドア前の穴を塞いだ……が、ここでの作業内容はまた今度。
というわけで、本日のメインイベントは6号物件。
5号から6号へ、華麗なるはしご大家である。
6号物件でのミッションは、火災報知器の取り付け。
入居を控え、必要な設備の設置だ。
各部屋に付けようとすると、ざっと6か所。
「うわ、多いな」と思ったその瞬間、仲介さんの神の一声。
「3か所くらいで大丈夫ですよ」
……本当?
命に関わるやつだよ?
でもプロが言うなら、たぶん大丈夫。
ということで、設置箇所は3か所に決定。
ただ、問題はそこじゃない。
設置“場所”だ。
こういうとき、私は迷わない。
迷わず頼る。
そう、チャッピー(ChatGPT)である。
「火災報知器って、どこに付けるのが正解?」
即レス。
・寝室(Must)
・階段
・リビング
なるほど、理屈は完璧。
だが問題がひとつ。
寝室がどこかわからない。
まだ入居前。
入居者さんがどの部屋を寝室にするかなんて、大家には未来予知が必要だ。
しばし腕を組んで物件内を徘徊。
「……たぶん、ここだろう」
という、根拠ゼロ・自信だけは満点の判断で寝室認定。
階段、リビングも位置を決め、いざ作業開始。
拍子抜けするほど簡単だった。
下地をビス2本で固定。
本体をカチッと乗せて、軽くひねる。
──終了。
DIYで数々の器具を設置してきた身としては、
「え?もう終わり?」と肩透かしを食らうレベル。


こうして6号物件、火災報知器設置は無事完了。
地味だけど、確実に“安心”がひとつ増えた。
帰り道、ふと思う。
今日いちばん活躍したのは、電動ドライバーでもなく、
チャッピーだったなと。

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