これは扱えません。
あのとき、アンパンマンショップ(仮称)にそう言われた5号物件。
くみ取りトイレ、年季の入ったトタン屋根。
見学に来た大家仲間の第一声は、だいたい無言。もしくは苦笑い。
正直、買った自分もチャレンジだったと思う。
リフォームには約1年。
一部屋をガレージにし、床を剥がし、壁を直し、配線を引き直す。
今まで“やったことのない作業”を次々とこなした。
電動工具の扱いだけは、やたら上達した気がする。
途中で何度も思った。
「これ、ほんとに貸せるのか?」
そんなとき支えてくれたのが、DIYのスペシャリストであるパイセンだ。
大家ではない。完全に“現場の人”。
僕が弱気になると、
「なんとかなる。仕上げ次第。」
とサラッと言う。
水平器を当てる姿は職人そのもの。
段取りの大切さ、ビス一本の意味まで叩き込まれた。
この1年は、リフォームというより修行だったのかもしれない。
そして募集開始から約2ヶ月。
ついに――入居申し込み。
思わず「本当ですか?」と聞き返した。
審査もOKらしい。
ありがたい。
もちろん繁忙期という追い風もある。
入居付けに強い仲介担当さんの力も大きい。
写真の撮り方、見せ方、打ち出し方。まさにプロの仕事だ。
それでも、あのボロ状態から“出せる物件”に仕上げられたのは、
間違いなくパイセンの存在が大きい。
一人では無理だった。
これで6棟満室。
数字以上にうれしいのは、
“ボロでも戦える”という自信を手に入れたこと。
完璧な物件じゃなくていい。
磨けば光る。戦略があれば勝てる。
5号物件は、それを教えてくれた。
さあ、次は7号戸建の決済。
満室という追い風を背に、
次の挑戦へ。
まだまだ、やることは山ほどある。

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