寒い。
とにかく寒い。
最強寒波が日本列島を包み込んでいる。
一部の地域とはいえ、ここ静岡で雪が舞うのは本当に珍しい。
街全体が凍りついたような冷気だ。
普通ならコタツから出たくない日。
しかし、私は意を決して喫茶店へと向かった。
7号物件の火災保険を契約するためだ。
担当者は、1号物件の頃からずっとお世話になっている。
地元の代理店さんで、もう長い付き合いになる。
この担当さんが、とにかく素晴らしいのだ。
いつも私の立場に立って、親身に相談に乗ってくれる。
世の中には、高い保険料をふっかける業者もいるだろう。
だが、彼は決してそんな不誠実なことはしない。
むしろ、大家側の利益を最優先に考えてくれる。
私はFP2級を取得しているので、彼の誠実さがよくわかる。
知識があるからこそ、彼の提案の質が高いと断言できる。
今回の7号物件は、趣のある築古の戸建だ。
築古ならではの難しさが、保険設定にはつきまとう。
彼は、全損時の評価額をどう設定すべきか丁寧に教えてくれた。
提示されたプランは、一通りではない。
保証内容と金額のバランスを変えた、3通りものシミュレーションだ。
こちらの状況に合わせて、数字を並べて解説してくれる。
さらに、サラリーマン大家としての急所も突いてくる。
「融資額を下回る金額設定だと、金融機関からNGが出ますよ」
この、実務に即したアドバイスが何より心強い。
銀行とのやり取りをスムーズにするための知恵を貸してくれる。
彼がいなければ、私は一人で何度も悩んでいただろう。
土曜日の貴重な時間を割いての、喫茶店での商談。
平日は本業で忙しい私にとって、この柔軟な対応は本当にありがたい。
コーヒーの香りが漂う中で、一つ一つの項目を最終確認していく。
水災、風災、盗難、そして築古には欠かせない特約。
自分の大切な資産を守るための「最強の盾」を、プロと一緒に作り上げていく。
この安心感こそが、安定した不動産経営の基盤になる。
一つひとつのリスクを潰していく作業が、大家としての誇りだ。
契約書の最後の欄に、タッチパネルでサインをする。
画面をなぞる指先には、確かな重みが宿っていた。
これで、信金に提出する書類はすべて揃ったはずだ。
売買契約書の準備から始まり、ようやくここまで漕ぎ着けた。
長い道のりだったが、一つひとつのステップを自分の足で踏みしめてきた。
パズルの最後の1ピースが、カチリと音を立ててはまった感覚だ。
あとは、信金からの審査結果を待つだけ。
大家として、やるべきことはすべてやった。
人事を尽くして天命を待つ。
やり遂げた充実感で、背筋がピンと伸びている。
7号物件が私のポートフォリオに正式に加わる日は近い。
厳しい冬の次には、必ず満開の春がやってくる。

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