6号物件に、内見があった。
内見って、宝くじの「当選確認」みたいなものだ。
ワクワクしながらも、どこか落ち着かない。
でも今回の内見者さん、なんだかいい感じ。
「これ、決まりそう」と感じる。
しかし、そこに現れたのが“ドラム式問題”。
内見者さんはドラム式洗濯機ユーザーらしい。
背が高いドラム式、そして、うちの6号物件の水栓が——微妙に干渉するとのこと。
あと5センチ上にあれば理想的、と。
とはいえ朗報もあった。
「蛇口を交換しなくても、角度を変えれば大丈夫そうですよ」と内見者さん。
おお、角度でなんとかなるパターン!
リフォーム大家にとってこれは“神のお告げ”みたいなものだ。
というわけで、蛇口の角度を少し変えることに。
——が。この作業、実はめちゃくちゃ危険。
なぜなら、私は過去に“配管バキッ事件”という黒歴史を経験している。
配管が剥き出しの場合、蛇口だけ外したいのに、配管ごとねじ切れて大惨事。
元栓を閉めて応急処置し、挙げ句の果てに配管そのものを交換した、あの苦い記憶……
もう二度と味わいたくない。
だから今回は慎重に、慎重に。
左手にパイプレンチ、右手にスパナ。(こんなこともあろうかと、パイプレンチを買っておいて本当に良かった)
両手で“ねじれ防止”の体勢をつくり、パイプに負荷をかけず、蛇口だけをクルッと回す。
うん、今回は折れてない!
配管も悲鳴を上げていない!
過去の自分に教えてあげたい。「人は成長する」と。
そして作業中、ふと気づく。
——なぜかお湯の配管まである。
洗濯機にお湯? 昭和のロマン?
昔はそういう文化でもあったのだろうか。
でも現代のドラム式はお湯不要。
ということで、お湯側の蛇口は撤去して止水栓を施工。
配管むき出しのこの現場で、ひとつひとつ慎重に作業を進めていく。
結果、洗濯機の干渉問題は無事クリア!
これで内見者さんも安心してドラム式を置けるはず。
そんな3連休の最終日。
どこにも行かず、6号物件で配管とにらめっこ。
でも悪くない。いや、むしろ最高だ。
「入居が決まりそう」っていうだけで、作業の疲れは全部チャラになるんだよね。





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