通院前の30分DIY、換気口カバー装着!

5号物件

今日は午後から通院の予定があった。とはいえ、ただ真っすぐ病院へ行くのももったいない。少し時間があったので、気になっていた5号物件へ寄ることにした。勤め人でありながら大家でもある以上、「空いた30分」は貴重な現場タイムだ。

訪れた5号物件は、やっぱり少し寂しげに見えた。6号物件が「手のかからない優等生」なら、5号は「ちょっと心配な次男坊」みたいな存在だ。今日はその5号に、基礎換気口のカバーを取り付ける作業をする。もともとここは居室をガレージに変えた場所で、基礎の通気口自体はあったのだが、壁を解体した関係で“むき出し状態”になっていた。つまり、通気はできているけれど、このままでは床下に虫や小動物が侵入し放題。通気性は良好でも、防御力ゼロというわけだ。

私は工具箱からマルチツールを取り出した。スイッチを入れると、「ビィィィン!」といういつもの心地よい音が響く。カットするのは壁の石膏ボード。業者さんが新しく組んでくれた壁の一部を慎重にカットして、換気口がきちんと見えるように整える。マルチツールは相変わらず頼もしい。まるでDIY界の執刀医だ。

穴が整ったところで、ホームセンターで買っておいた1000円くらいの換気口カバーを取り付ける。ビスはコンクリート用。とはいえ、そこまでガチガチに止める必要はない。「外れなければ良し」。小動物が「やあ」と顔を出さなければ、それで目的達成である。

取り付けを終えて眺めると、なんとも言えない達成感があった。見た目は地味だが、こういう細かい作業こそ“物件愛”の証だと思う。DIYは物件の健康を守るだけでなく、自分の心にも効く。やっぱり現場はいい。

「よし、これでひとまず5号も一安心だな」──そうつぶやきながら工具を片づけた。
……とはいえ、まだまだ5号物件はやることが山ほどある。外壁も途中、扉や襖も未完成。まるで「次の課題」を自分で出してくる優等生タイプだ。

車に乗り込み、今度は自分のメンテナンスの番。病院へ向かう。

通院前の30分DIY。限られた時間を使って、物件の呼吸を整え、自分の気持ちも整える。勤め人と大家の両立はバタバタだけど、こういう小さな積み重ねが、きっと未来の安心につながるのだろう。今日も一つ、物件が整い、私も少し軽くなった気がした。

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